クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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先日突然語りたくなったので、ツイッターでおもむろに「内観」についての自分の見解を呟きました。個人的には、「内観」は身体の状態を体感を通じてリアルタイムに把握することで他のことを行いながらでも、意識の片隅で同時にできることだと思っている…と書いたのですが、もちろん、何かをしながらではなく、深くしっかり感じることに集中するやり方があることも十分理解していますし、こういったやり方から学ぶものは大いにあると思います。色々な身体技法ごとに精妙な方法が伝わっていそうです…。
そんなことを考えていたら、クラニオ・バイオダイナミクスにも、似たようなものがあったことを思い出しました。「小魚のツアー」と呼ばれているワークです。これはクラニオ創始者のサザーランド博士自身が学生の学習素材として考えたもののようです。ワークとか学習素材とか書いていますが、そんなに深刻なものではなく、楽しみながらできる内容です。こういうところは変に苦行めいていなくて西洋の方の発想は力が抜けていていいな、と思います。
◆
肝心の内容は、脳の解剖学を体感で学ぼうとするものです。脳の一番内側には脳室という空間があり、クラニオでよく話に出てくる脳脊髄液というのはこの脳室の脈絡叢という器官から産生され、循環しています。以下のYouTube動画に脳脊髄液(CSF)が通る順に各脳室(~ventricle)が紹介されていますが
「小魚のツアー」では、自分が小魚になったつもりで、自分自身の脳室や周囲の空間を上記の動画みたいな脳脊髄液の流れに乗ったり逆流したりしながら探索し、脳室の構造を学ぶわけです(各部の名称などの知識としてはセミナー1くらいでもある程度学んでいるので、「体感としての学び」が主という感じです)。といっても、1人でやるのはなかなか大変なので、先生のガイドに従って、1つ1つの空間をゆっくり回ります(正確には回ったつもりになるというところです)。結構長丁場(30分くらい)なので休憩などもあります。基礎教程ではセミナー5でこのワークが紹介されました。
普段まったく自分のからだを感じることのない方がうまくできるかは分かりませんが、少なくとも、セミナー5くらいまでクラニオの経験を積んだ人が行う分には気持ちよさが体感できるワークです。そして、初めてやると非常に高確率で途中で寝ます。このツアーの間、最後まで意識を保ったままでいられたら自分の意識のコントロールの腕前が上がった証拠といえるかもしれませんが、それでも眠い時にやったら確実に寝てしまうと思います。
ちなみに、先生はこのワークを我々が家に帰ってからでもやれるようにと、セミナー5で実際にガイドしてくれた際の音声を録音し、その音声ファイルをくれたのですが、久々に聴いてみたら、誰かのいびきの音なども録音されていました。多分私ではないはず…。
このように、クラニオにも自分で身体の内側をじっくり感じるようなワークがあります。この記事を書いていて、1人ではやれることが限られるクラニオの学習体系の中で、このワークは貴重な「クラニオ1人稽古素材」なのではないか、という気がしてきたのですが、その割に私は家に帰ってから2回くらいしか聴いていないので、この日記で存在を思い出したこともあるし、もうちょっとやってみようと思います…。
◆
内観というと、たぶん、その語感から何となく禅や瞑想のようなイメージ(これらにも色々な方法があり、自己の内側に集中するものだけではないと思います)を持たれがちなのだと思いますが、私が想定する「内観」はまさしく、この「小魚のワーク」に近いイメージです。これは観るのが脳の中身で、結構な集中力を要するため、ほぼ他のことは同時にできませんが、「身体(や身体に起きている何らかの働き)の状態を体感を通じてリアルタイムに把握」という私が先ほど述べた特徴はよく表れていると思います。
ちなみに、「内観」の定義についてですが、これはもうワークごとや人それぞれで全然使う意味が違っている気がするので、どれが正しいってものでもないでしょうし、ましてや統一見解を決めるなんてことは面倒すぎてとてもやる気になりません…。とりあえず、人それぞれということで、その語を使った時に、意図がある程度正確に伝わるように「私が言ってる「内観」というのはこういう意味だ」とどこかで説明して、そういうものとして使えば十分かなと思います。
先日突然語りたくなったので、ツイッターでおもむろに「内観」についての自分の見解を呟きました。個人的には、「内観」は身体の状態を体感を通じてリアルタイムに把握することで他のことを行いながらでも、意識の片隅で同時にできることだと思っている…と書いたのですが、もちろん、何かをしながらではなく、深くしっかり感じることに集中するやり方があることも十分理解していますし、こういったやり方から学ぶものは大いにあると思います。色々な身体技法ごとに精妙な方法が伝わっていそうです…。
そんなことを考えていたら、クラニオ・バイオダイナミクスにも、似たようなものがあったことを思い出しました。「小魚のツアー」と呼ばれているワークです。これはクラニオ創始者のサザーランド博士自身が学生の学習素材として考えたもののようです。ワークとか学習素材とか書いていますが、そんなに深刻なものではなく、楽しみながらできる内容です。こういうところは変に苦行めいていなくて西洋の方の発想は力が抜けていていいな、と思います。
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肝心の内容は、脳の解剖学を体感で学ぼうとするものです。脳の一番内側には脳室という空間があり、クラニオでよく話に出てくる脳脊髄液というのはこの脳室の脈絡叢という器官から産生され、循環しています。以下のYouTube動画に脳脊髄液(CSF)が通る順に各脳室(~ventricle)が紹介されていますが
「小魚のツアー」では、自分が小魚になったつもりで、自分自身の脳室や周囲の空間を上記の動画みたいな脳脊髄液の流れに乗ったり逆流したりしながら探索し、脳室の構造を学ぶわけです(各部の名称などの知識としてはセミナー1くらいでもある程度学んでいるので、「体感としての学び」が主という感じです)。といっても、1人でやるのはなかなか大変なので、先生のガイドに従って、1つ1つの空間をゆっくり回ります(正確には回ったつもりになるというところです)。結構長丁場(30分くらい)なので休憩などもあります。基礎教程ではセミナー5でこのワークが紹介されました。
普段まったく自分のからだを感じることのない方がうまくできるかは分かりませんが、少なくとも、セミナー5くらいまでクラニオの経験を積んだ人が行う分には気持ちよさが体感できるワークです。そして、初めてやると非常に高確率で途中で寝ます。このツアーの間、最後まで意識を保ったままでいられたら自分の意識のコントロールの腕前が上がった証拠といえるかもしれませんが、それでも眠い時にやったら確実に寝てしまうと思います。
ちなみに、先生はこのワークを我々が家に帰ってからでもやれるようにと、セミナー5で実際にガイドしてくれた際の音声を録音し、その音声ファイルをくれたのですが、久々に聴いてみたら、誰かのいびきの音なども録音されていました。多分私ではないはず…。
このように、クラニオにも自分で身体の内側をじっくり感じるようなワークがあります。この記事を書いていて、1人ではやれることが限られるクラニオの学習体系の中で、このワークは貴重な「クラニオ1人稽古素材」なのではないか、という気がしてきたのですが、その割に私は家に帰ってから2回くらいしか聴いていないので、この日記で存在を思い出したこともあるし、もうちょっとやってみようと思います…。
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内観というと、たぶん、その語感から何となく禅や瞑想のようなイメージ(これらにも色々な方法があり、自己の内側に集中するものだけではないと思います)を持たれがちなのだと思いますが、私が想定する「内観」はまさしく、この「小魚のワーク」に近いイメージです。これは観るのが脳の中身で、結構な集中力を要するため、ほぼ他のことは同時にできませんが、「身体(や身体に起きている何らかの働き)の状態を体感を通じてリアルタイムに把握」という私が先ほど述べた特徴はよく表れていると思います。
ちなみに、「内観」の定義についてですが、これはもうワークごとや人それぞれで全然使う意味が違っている気がするので、どれが正しいってものでもないでしょうし、ましてや統一見解を決めるなんてことは面倒すぎてとてもやる気になりません…。とりあえず、人それぞれということで、その語を使った時に、意図がある程度正確に伝わるように「私が言ってる「内観」というのはこういう意味だ」とどこかで説明して、そういうものとして使えば十分かなと思います。
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プロフィール
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HN:
朧 こと 今野
性別:
男性
自己紹介:
会社員生活の傍ら、手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。
「★クラニオバイオリンク集」ではここ以外のクラニオバイオ関連サイトを紹介しています。
私自身のクラニオセッション等の活動は現在休止中です。
私のプロフィール的なものはこちら
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