クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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◆
先日、クラニオのスーパービジョン(本講座の復習会のようなもの)にアシスタント役として参加しました(そんなに大層なことをするわけじゃないですが)。私の次の期のICSB基礎教程を学んでおられる方々、いうなれば我々にとっては後輩にあたる方々むけに開かれたものですが、以前学んだ内容でも、手伝う側として参加してみると色々な発見があり、とてもためになりました。
◆
その中で、ICSBのクラニオ・バイオダイナミクス基礎教程で学んだ方々がより連携できないか、という話が出ました。後輩の方々はなにやらそれを意識した取り組みを考えているとか。我々の同期では出そうで出なかった企画です。取り組みといえば同期オンリーのクローズなmixiコミュニティがあるくらいです。しかも現在はほとんど使われていないという…。
考えてみれば、このブログではICSBという名前をしばしば挙げていますが、「クラニオ」で検索しても、ICSBの講座の存在自体があまり目だってない気もします。日本のICSB事情は若干複雑でして、そもそも海外からICSB代表の先生を招聘している団体はあくまで講座の主催者というだけで、日本には「ICSB日本支部」みたいなかっちりした組織がなかったりします。そのあたりも影響してるんでしょうか。
また、基礎教程卒業生に関しても、おそらく現状は仲の良い人同士が個人的に交流している状態で、基本的に皆ばらばらに活動しているものと思われます。例えば、このブログも私が突如思いついて勝手に書きはじめた代物で散発的な取り組みの1つといえます…。
◆
まあ、かっちりした組織になるといろいろめんどくさそうですし、メンバーは皆全国に散らばっているので、そうそう簡単に会えないということはあります。また、個々人で価値観の差ややりやすいスタイルもあると思うので、現状でよい面もあるとは思うんですが、確かにICSB学習者同士のつながり、特に上下の期をまたぐつながりの機会はあまりない気もします。私もすでに3,4年は学んでいる後輩の方の状況を今回のスーパービジョンで初めて知りました(私が他と交流がなさすぎるだけの可能性もありますが…)。
ICSB関係者がつながりを持つ場所としては、基礎教程の卒業生のみが参加するアドバンス講座が結果的にその役割を果たしているようですが、居るのはもちろん卒業生だけです。現在基礎教程を学んでいる方、基礎教程から一度脱落したもののまた再開したくなった方や、セミナー1のプレ講座である「イントロダクションコース」を受けた状態で、先に進みたいのだが、止まってしまっている方々などとの交流は少々難しそうです。
また、残念ながら現時点で、国内では新規の基礎教程セミナー1開催の予定がないので、やる気のある方はいても、日本国内のICSB基礎教程卒業生はなかなか増加しそうもありません。ICSB講座はスイスやイタリアでもやってるので、国外まで受けに行くこともできるんでしょうが、英語圏まで長期間遠征できる勇者は数少ないと思いますし…。
◆
そんなこんなで割と単発的に動いている日本国内のICSB基礎教程卒業生は(開業しているか否かを問わず、)おそらく40名程度と思われます。ただ、卒業生は、私の代でも少なくとも数年以上は学んでいるため、ある程度の個人差はあるにせよ、クラニオ・バイオダイナミクスに関しては相応の理解や実力を持っていると思います。クラニオをやっていなくても、その知見を別のワークや業務に生かしている例もいろいろありそうです。そういった人々が、今後の展開によって広くつながりを持つことができれば、日本のクラニオにも何か新たな動きが生まれるんのかもしれません。
ほかのクラニオ団体や関係者との連携もできればなお良いのでしょうが、他団体ともなると、技法体系の違いのみならず、同じバイオダイナミクス系でも、セッション手順やクラニオに期待する役割、ベースとなる世界観の違いなどがデリケートな問題として出てくるかもしれず、なかなか難しい面がありそうです。同名の武術流派を学ぶ人でも、自分が就いた先生によって動きの見た目や戦術が結構違うようなものですね。こういう問題はいろいろ難しいです。まあ、その意味で、まず身内から仲良くしていきましょうというのは、現実的な選択肢だと思います。
◆
ともあれ、私としても、クラニオをすごく有名にしたいとまでは思わないまでも、クラニオという名前を聞いたらある程度人がおおよそどんなものかイメージしてくれたり、クラニオを必要とする(受けたい、学びたい問わず)人が求めた時に、相応の質を持つ講座やプラクティショナーに気軽に手が届くようになってもよいのではとは思います。
私も時々気力が尽きたりしていますが、私なりにできることは地道にやっていこうと、今回の後輩の方々の取り組み案を聞いて思いました。
とりあえず、私がすぐできることとして、「クラニオバイオ関連リンク」を若干更新してみました。
http://craniolife.iga-log.com/Entry/80/
先日、クラニオのスーパービジョン(本講座の復習会のようなもの)にアシスタント役として参加しました(そんなに大層なことをするわけじゃないですが)。私の次の期のICSB基礎教程を学んでおられる方々、いうなれば我々にとっては後輩にあたる方々むけに開かれたものですが、以前学んだ内容でも、手伝う側として参加してみると色々な発見があり、とてもためになりました。
◆
その中で、ICSBのクラニオ・バイオダイナミクス基礎教程で学んだ方々がより連携できないか、という話が出ました。後輩の方々はなにやらそれを意識した取り組みを考えているとか。我々の同期では出そうで出なかった企画です。取り組みといえば同期オンリーのクローズなmixiコミュニティがあるくらいです。しかも現在はほとんど使われていないという…。
考えてみれば、このブログではICSBという名前をしばしば挙げていますが、「クラニオ」で検索しても、ICSBの講座の存在自体があまり目だってない気もします。日本のICSB事情は若干複雑でして、そもそも海外からICSB代表の先生を招聘している団体はあくまで講座の主催者というだけで、日本には「ICSB日本支部」みたいなかっちりした組織がなかったりします。そのあたりも影響してるんでしょうか。
また、基礎教程卒業生に関しても、おそらく現状は仲の良い人同士が個人的に交流している状態で、基本的に皆ばらばらに活動しているものと思われます。例えば、このブログも私が突如思いついて勝手に書きはじめた代物で散発的な取り組みの1つといえます…。
◆
まあ、かっちりした組織になるといろいろめんどくさそうですし、メンバーは皆全国に散らばっているので、そうそう簡単に会えないということはあります。また、個々人で価値観の差ややりやすいスタイルもあると思うので、現状でよい面もあるとは思うんですが、確かにICSB学習者同士のつながり、特に上下の期をまたぐつながりの機会はあまりない気もします。私もすでに3,4年は学んでいる後輩の方の状況を今回のスーパービジョンで初めて知りました(私が他と交流がなさすぎるだけの可能性もありますが…)。
ICSB関係者がつながりを持つ場所としては、基礎教程の卒業生のみが参加するアドバンス講座が結果的にその役割を果たしているようですが、居るのはもちろん卒業生だけです。現在基礎教程を学んでいる方、基礎教程から一度脱落したもののまた再開したくなった方や、セミナー1のプレ講座である「イントロダクションコース」を受けた状態で、先に進みたいのだが、止まってしまっている方々などとの交流は少々難しそうです。
また、残念ながら現時点で、国内では新規の基礎教程セミナー1開催の予定がないので、やる気のある方はいても、日本国内のICSB基礎教程卒業生はなかなか増加しそうもありません。ICSB講座はスイスやイタリアでもやってるので、国外まで受けに行くこともできるんでしょうが、英語圏まで長期間遠征できる勇者は数少ないと思いますし…。
◆
そんなこんなで割と単発的に動いている日本国内のICSB基礎教程卒業生は(開業しているか否かを問わず、)おそらく40名程度と思われます。ただ、卒業生は、私の代でも少なくとも数年以上は学んでいるため、ある程度の個人差はあるにせよ、クラニオ・バイオダイナミクスに関しては相応の理解や実力を持っていると思います。クラニオをやっていなくても、その知見を別のワークや業務に生かしている例もいろいろありそうです。そういった人々が、今後の展開によって広くつながりを持つことができれば、日本のクラニオにも何か新たな動きが生まれるんのかもしれません。
ほかのクラニオ団体や関係者との連携もできればなお良いのでしょうが、他団体ともなると、技法体系の違いのみならず、同じバイオダイナミクス系でも、セッション手順やクラニオに期待する役割、ベースとなる世界観の違いなどがデリケートな問題として出てくるかもしれず、なかなか難しい面がありそうです。同名の武術流派を学ぶ人でも、自分が就いた先生によって動きの見た目や戦術が結構違うようなものですね。こういう問題はいろいろ難しいです。まあ、その意味で、まず身内から仲良くしていきましょうというのは、現実的な選択肢だと思います。
◆
ともあれ、私としても、クラニオをすごく有名にしたいとまでは思わないまでも、クラニオという名前を聞いたらある程度人がおおよそどんなものかイメージしてくれたり、クラニオを必要とする(受けたい、学びたい問わず)人が求めた時に、相応の質を持つ講座やプラクティショナーに気軽に手が届くようになってもよいのではとは思います。
私も時々気力が尽きたりしていますが、私なりにできることは地道にやっていこうと、今回の後輩の方々の取り組み案を聞いて思いました。
とりあえず、私がすぐできることとして、「クラニオバイオ関連リンク」を若干更新してみました。
http://craniolife.iga-log.com/Entry/80/
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今週も本当にどうしようもなくネタがなく、私のクラニオ方面主張欲求も完全に枯れ果てた状態で途方に暮れていたのでありますが、そんな状態でなんとなく海外のクラニオサイトを見たら、以下のようなお祭り的知的イベントを発見したので、共有します。
題して『Breath Of Life Conference』
以下↓がサイトです。
http://breathoflifeconference.co.uk/
このイベントはこの10年ばかり、2~3年に1度くらいの割合でやっていて、
次の開催は2013年の5月25,26日だそうです。場所はロンドン。
前回の2011年開催の内容をざっと見ると、この集いはクラニオバイオダイナミクスの熟練プラクティショナー・Michael Kern氏(日本でも彼のクラニオ本「ウィズダム イン ザ ボディ」の翻訳版が出てます)が主催していて、クラニオの専門家のみならず、いろいろなボディワークや各種サイコセラピー、胎生学なども修めたユニークな専門家たちの話が聞けるみたいです。登壇者にはクラニオ・バイオダイナミクスにも影響を与えているトラウマワーク「ソマティック・エクスペリエンス」創始者のPeter Levine氏などの名前もありますね。そして、カンファレンス終了後には、数日にわたり、このLevine氏はじめ登壇者何名かのワークショップもあった模様。
クラニオ用語であるところの生命の息吹ことブレス オブ ライフの名を冠する集いだけあり、人を機械的でなく、動的・有機的にとらえるような世界観を持つ身体技法体系の有名人たちが集まってくるのでしょうか。伝統武術の人なんかも出てくれば面白そうなんですが、さすがにそれはないか。
私は対人スキルの貧弱さと英語力の自信なさから、海外と聞くだけで、すさまじい緊張を覚えてしまうのでありますが、それでもなお、この豪華な催しにはなかなか興味をそそられるものがあります。来年、海外恐怖症に震えながら行ってみるのも一興…なのでしょうか。
題して『Breath Of Life Conference』
以下↓がサイトです。
http://breathoflifeconference.co.uk/
このイベントはこの10年ばかり、2~3年に1度くらいの割合でやっていて、
次の開催は2013年の5月25,26日だそうです。場所はロンドン。
前回の2011年開催の内容をざっと見ると、この集いはクラニオバイオダイナミクスの熟練プラクティショナー・Michael Kern氏(日本でも彼のクラニオ本「ウィズダム イン ザ ボディ」の翻訳版が出てます)が主催していて、クラニオの専門家のみならず、いろいろなボディワークや各種サイコセラピー、胎生学なども修めたユニークな専門家たちの話が聞けるみたいです。登壇者にはクラニオ・バイオダイナミクスにも影響を与えているトラウマワーク「ソマティック・エクスペリエンス」創始者のPeter Levine氏などの名前もありますね。そして、カンファレンス終了後には、数日にわたり、このLevine氏はじめ登壇者何名かのワークショップもあった模様。
クラニオ用語であるところの生命の息吹ことブレス オブ ライフの名を冠する集いだけあり、人を機械的でなく、動的・有機的にとらえるような世界観を持つ身体技法体系の有名人たちが集まってくるのでしょうか。伝統武術の人なんかも出てくれば面白そうなんですが、さすがにそれはないか。
私は対人スキルの貧弱さと英語力の自信なさから、海外と聞くだけで、すさまじい緊張を覚えてしまうのでありますが、それでもなお、この豪華な催しにはなかなか興味をそそられるものがあります。来年、海外恐怖症に震えながら行ってみるのも一興…なのでしょうか。
私自身が英語に親しむ時間みたいな位置づけで、だらだら続いている適当な訳シリーズです。
今回でBIODYNAMICSとある部分が終わりなので、次回以降どうするかは未定です。
今回の本文は以下です。
http://www.craniosacralbalancing.com/en/biodynamik/methoden.php?navid=8
<以下本文>------------------------------------------------------
クラニオ・バイオダイナミクスのメソッド
クラニオセイクラルセラピー(※ここでは同名の技法でなく、クラニオバイオダイナミクス
を指してると思われる)は、受ける人の身体状態を意図的に操作したり、
脅かすような方法を用いず、身体が持つ根源的な生命のフォースの働きや
身体が本来のバランスや調和を取り戻すことをサポートする、ホリスティックな方法論です(※1)。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスでは、
いわゆる「クラニオセイクラルシステム」と呼ばれる身体の構造のみならず、
人間のホリスティックで有機的な面(も扱います)。
クラニオセイクラルシステムとは、髄膜、髄膜と連結した骨、脳脊髄液、
そして脳脊髄液を産生、再吸収する一連の構造のことです。
このシステムは中枢神経系を囲む形で存在します(※2)。
ゆっくりとしたリズムを持つ不随意な動き(1次呼吸)は
クラニオセイクラルシステムの構造内部のみならず、
身体のあらゆる細胞でも(動き・はたらきとして)表現されています。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスは
受ける人の(特にクラニオセイクラルシステムに関する)
健全さや、ホリスティックな有機的バランスを取り戻す
サポートとなることを期待して行われます。
クラニオ・バイオダイナミクスは、全体性の視点を重視するとともに、
人体が持つリソースと潜在力の働きに根差した技法といえます。
「健全さとは病気がない状態のことではない。
それは、我々の意識、身体、われわれが生きる世界が調和した状態のことである。
身体は宇宙全体を内包しており、宇宙もまた拡大された身体なのである。」
Deepak Chopra(※3)
<注記・解説>---------------------------------------------
※全体
クラニオの技法としての特性みたいな部分でしょうか。
といっても、今回はこれまでと内容がかなりかぶってますね。
※1
ホリスティックとか全体性とか有機的というのが何べんも出てきますが、
たぶんいろいろな意味が含まれていて、クラニオでは身体の部分的な違和感も身体全体との
つながりの中でとらえるとか、セッションでは身体の「部分」の矯正を目指さず
全体のバランスが整うのを期待するとか、もしくは身体という枠にとらわれない意識で
セッションを行うこともある…といったもろもろを指しているというところでしょう。
※2
中枢神経系を覆う云々というのは少々わかりにくい表現ですが、要するに脳の中身です。
中枢神経系というのは脳幹とかそのあたり。脳内の脳室という空間から脳脊髄液が
産生されたり(空間自体は脳内から脊椎内部まで伸びている)髄液が髄膜と近接した
静脈洞に吸収されたりといった一連の働きや、それらの構造全体を
ここでは「クラニオセイクラル(頭蓋仙骨)システム」と呼んでいるようです。
※3
チョプラさんという方が出てきました。前回の老子よりわかりやすいです。
あまり日常的な言葉ではないですが、「ミクロコスモスとしての人体」
「マクロコスモスの一部でもある人」ってやつですか。身体を扱う学びをしている方には
割と違和感がない考えなんじゃないでしょうか。
「天にあるものは地にあるものの如く」という言葉が西洋神秘学にあるそうですが、
その言葉も踏まえて今回の言葉を考えると、天の理は日常(地)のあらゆるシーンにも宿っており、
人も「地」の例外ではない、と。で、人が天地自然の理を体現した存在であるということは、
個々人の状態は世界のありようともと深くつながっている、というところでしょうか。
また、健康というのは単に健康診断の数値が良いとかの即物的意味合いではなく、
自分がかかわる環境に充足感を覚えていたり、深い理とのつながりを日常の中に感じ、
深い充足を得る機会がある、といったことも含む、もっとビッグな概念だといってるのでしょう。
※ちなみに、チョプラさんというのは、この方↓ですね。
http://www.bodymindspirit.co.jp/chopra/profile.html
私も名前を聞いたことがあるくらいでしたが、統合医療分野、自己啓発分野で有名な方のようですね。
今回でBIODYNAMICSとある部分が終わりなので、次回以降どうするかは未定です。
今回の本文は以下です。
http://www.craniosacralbalancing.com/en/biodynamik/methoden.php?navid=8
<以下本文>------------------------------------------------------
クラニオ・バイオダイナミクスのメソッド
クラニオセイクラルセラピー(※ここでは同名の技法でなく、クラニオバイオダイナミクス
を指してると思われる)は、受ける人の身体状態を意図的に操作したり、
脅かすような方法を用いず、身体が持つ根源的な生命のフォースの働きや
身体が本来のバランスや調和を取り戻すことをサポートする、ホリスティックな方法論です(※1)。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスでは、
いわゆる「クラニオセイクラルシステム」と呼ばれる身体の構造のみならず、
人間のホリスティックで有機的な面(も扱います)。
クラニオセイクラルシステムとは、髄膜、髄膜と連結した骨、脳脊髄液、
そして脳脊髄液を産生、再吸収する一連の構造のことです。
このシステムは中枢神経系を囲む形で存在します(※2)。
ゆっくりとしたリズムを持つ不随意な動き(1次呼吸)は
クラニオセイクラルシステムの構造内部のみならず、
身体のあらゆる細胞でも(動き・はたらきとして)表現されています。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスは
受ける人の(特にクラニオセイクラルシステムに関する)
健全さや、ホリスティックな有機的バランスを取り戻す
サポートとなることを期待して行われます。
クラニオ・バイオダイナミクスは、全体性の視点を重視するとともに、
人体が持つリソースと潜在力の働きに根差した技法といえます。
「健全さとは病気がない状態のことではない。
それは、我々の意識、身体、われわれが生きる世界が調和した状態のことである。
身体は宇宙全体を内包しており、宇宙もまた拡大された身体なのである。」
Deepak Chopra(※3)
<注記・解説>---------------------------------------------
※全体
クラニオの技法としての特性みたいな部分でしょうか。
といっても、今回はこれまでと内容がかなりかぶってますね。
※1
ホリスティックとか全体性とか有機的というのが何べんも出てきますが、
たぶんいろいろな意味が含まれていて、クラニオでは身体の部分的な違和感も身体全体との
つながりの中でとらえるとか、セッションでは身体の「部分」の矯正を目指さず
全体のバランスが整うのを期待するとか、もしくは身体という枠にとらわれない意識で
セッションを行うこともある…といったもろもろを指しているというところでしょう。
※2
中枢神経系を覆う云々というのは少々わかりにくい表現ですが、要するに脳の中身です。
中枢神経系というのは脳幹とかそのあたり。脳内の脳室という空間から脳脊髄液が
産生されたり(空間自体は脳内から脊椎内部まで伸びている)髄液が髄膜と近接した
静脈洞に吸収されたりといった一連の働きや、それらの構造全体を
ここでは「クラニオセイクラル(頭蓋仙骨)システム」と呼んでいるようです。
※3
チョプラさんという方が出てきました。前回の老子よりわかりやすいです。
あまり日常的な言葉ではないですが、「ミクロコスモスとしての人体」
「マクロコスモスの一部でもある人」ってやつですか。身体を扱う学びをしている方には
割と違和感がない考えなんじゃないでしょうか。
「天にあるものは地にあるものの如く」という言葉が西洋神秘学にあるそうですが、
その言葉も踏まえて今回の言葉を考えると、天の理は日常(地)のあらゆるシーンにも宿っており、
人も「地」の例外ではない、と。で、人が天地自然の理を体現した存在であるということは、
個々人の状態は世界のありようともと深くつながっている、というところでしょうか。
また、健康というのは単に健康診断の数値が良いとかの即物的意味合いではなく、
自分がかかわる環境に充足感を覚えていたり、深い理とのつながりを日常の中に感じ、
深い充足を得る機会がある、といったことも含む、もっとビッグな概念だといってるのでしょう。
※ちなみに、チョプラさんというのは、この方↓ですね。
http://www.bodymindspirit.co.jp/chopra/profile.html
私も名前を聞いたことがあるくらいでしたが、統合医療分野、自己啓発分野で有名な方のようですね。
適当なISCB HP訳シリーズその5です。
今回もそこそこ長く、そして言い回しが少し難しく、やや苦戦気味です。
原文は以下です。
http://www.craniosacralbalancing.com/en/biodynamik/anwendung.php?navid=7
<以下本文>------------------------------------------------------
クラニオバイオダイナミクスのセッションはどのように行われるのですか?
まず、たいていの場合、プラクティショナーは自身の1次呼吸(PR:Primary Respiration)に繋がり、
自分の内に注意を向け、落ち着いていくことにある程度の時間をかけます。
プラクティショナーはクライアントに声をかけ、自分自身の内部の感覚や知覚につながれるよう
導くこともあります(※1)。
(プラクティショナーはクライアントの)身体に手を触れる時、(どんな触れ方が良いかを十分)交渉し、
相手を尊重しつつ、デリケートかつ繊細な方法で触れていきます(※2)。
(身体に触れた後、)プラクティショナーは1次呼吸システムが十分に落ち着き、
(クライアントが1次呼吸システムと)繋がれるよう計らいます。
プラクティショナーは知覚を広くとりつつ(1次呼吸システムの声に)耳を傾け、
クライアントの1次呼吸システムがプラクティショナーに伝えようとする情報を受け取ります(※3)。
この情報はプラクティショナーが(クライアントに対して)適切な対応を行うためのガイドとなり、
また、治癒のプロセスをサポートします。(このようにして)根源のフォースに繋がることにより、
(クライアントのシステムが持つ)その人固有の表現からなるトリートメントプラン
(自然治癒過程みたいなもの)が形成され(、身体システムの自己調整が進行し)ます(※4)。
有機的な存在は常に、自己調整し、自己修復し、バランスをとろうとします。
プラクティショナーはこれらの自己調整の働きの援助者(同伴者)であり、
いかなる時でも適切に働くこのクラニオセイクラル・バイオダイナミクスの原理を
用いる者でもあります。
クラニオセイクラルの治癒的セッションにおいても、プラクティショナーは
クライアントの身体システムが生来持っている叡智の働きに従います。
プラクティショナーは、全体性を持ちニュートラルかつ地に足が付いた状態でその場に居続け、
(クライアントの自己治癒の働きにとって)道標となるスペースを保持します(※5)。
(プラクティショナーの)このようなあり方によって、クライアント(の身体システム)は
自分の内部で起きているプロセスに目を向け、そのプロセスを観察し、
探索し、調査することができるようになります(※6)。
この(クラニオバイオダイナミクスの)アプローチは(クライアントの身体システム本来の)健全さ
を強化し、健全さに再び繋がり直す機会を与えます。
安全な助けを用意しなくても、この世界(の姿?)に近づく法がある。
開かれた心で、小径を探すのだ(※7)。
Lao Tzu(老子)
…また訳本文が長くなったので、注記はこれの直下の日記記事に書いときます。
今回もそこそこ長く、そして言い回しが少し難しく、やや苦戦気味です。
原文は以下です。
http://www.craniosacralbalancing.com/en/biodynamik/anwendung.php?navid=7
<以下本文>------------------------------------------------------
クラニオバイオダイナミクスのセッションはどのように行われるのですか?
まず、たいていの場合、プラクティショナーは自身の1次呼吸(PR:Primary Respiration)に繋がり、
自分の内に注意を向け、落ち着いていくことにある程度の時間をかけます。
プラクティショナーはクライアントに声をかけ、自分自身の内部の感覚や知覚につながれるよう
導くこともあります(※1)。
(プラクティショナーはクライアントの)身体に手を触れる時、(どんな触れ方が良いかを十分)交渉し、
相手を尊重しつつ、デリケートかつ繊細な方法で触れていきます(※2)。
(身体に触れた後、)プラクティショナーは1次呼吸システムが十分に落ち着き、
(クライアントが1次呼吸システムと)繋がれるよう計らいます。
プラクティショナーは知覚を広くとりつつ(1次呼吸システムの声に)耳を傾け、
クライアントの1次呼吸システムがプラクティショナーに伝えようとする情報を受け取ります(※3)。
この情報はプラクティショナーが(クライアントに対して)適切な対応を行うためのガイドとなり、
また、治癒のプロセスをサポートします。(このようにして)根源のフォースに繋がることにより、
(クライアントのシステムが持つ)その人固有の表現からなるトリートメントプラン
(自然治癒過程みたいなもの)が形成され(、身体システムの自己調整が進行し)ます(※4)。
有機的な存在は常に、自己調整し、自己修復し、バランスをとろうとします。
プラクティショナーはこれらの自己調整の働きの援助者(同伴者)であり、
いかなる時でも適切に働くこのクラニオセイクラル・バイオダイナミクスの原理を
用いる者でもあります。
クラニオセイクラルの治癒的セッションにおいても、プラクティショナーは
クライアントの身体システムが生来持っている叡智の働きに従います。
プラクティショナーは、全体性を持ちニュートラルかつ地に足が付いた状態でその場に居続け、
(クライアントの自己治癒の働きにとって)道標となるスペースを保持します(※5)。
(プラクティショナーの)このようなあり方によって、クライアント(の身体システム)は
自分の内部で起きているプロセスに目を向け、そのプロセスを観察し、
探索し、調査することができるようになります(※6)。
この(クラニオバイオダイナミクスの)アプローチは(クライアントの身体システム本来の)健全さ
を強化し、健全さに再び繋がり直す機会を与えます。
安全な助けを用意しなくても、この世界(の姿?)に近づく法がある。
開かれた心で、小径を探すのだ(※7)。
Lao Tzu(老子)
…また訳本文が長くなったので、注記はこれの直下の日記記事に書いときます。
上の日記記事「BIODYNAMICS -Application」注記・解説部です。
今回はなかなか手強いですね…。
<注記・解説>---------------------------------------------
※全般
クラニオセッションはだいたいどのように進行するのか、セッション中プラクティショナーが何をしているかといった部分です。これを読むとかなり理解不能な領域に突入している気がしなくもないですが…。
プラクティショナーが主にやってることについて書くと「自分の身体状態を静かにして、クライアントさんの身体の声(1次呼吸によって表現される身体の色々な反応)を聴き、1次呼吸の働きが発揮されやすい環境をキープし続けている」というところです。プラクティショナーは自分から積極的に何かしない、ということが理解されればと。
※1
クライアントさんに意識を向けさせるというのは、「頸椎~番付近はどうなってるか」等と細かく観察させるという意味ではなくて、「今、身体がどんな感じがしますか」と聞いたりすることです。普段、自分の身体感覚に無自覚な方も多いですから、こういうやりとりで変化を意識してもらおうって事なんでしょう。
とはいえ、個人的な体験としては、感覚が鋭い人はこちらが言うまでもなく勝手に観察しているし、普段身体感覚を使わない人や、セッションで眠くなってしまった人は観察せよといっても微妙な反応しか返ってこない場合がしばしばなので、西洋人の皆さんには有効なのかもですが、場合によってはやらなくて良い気がしてます…。まあ、プラクティショナー個人毎に対応詳細の違いはあるにせよ、クライアントさんの意思は無視せずに進めていきますよ、ということでしょうね。
※2
触れ方については、くどい言い回しになってますが、要は「丁寧に触れる」ってことです。
「交渉」というのは、クライアントさんの身体に触れる前に「触れますよ」と声をかけたり、その際に「こんな触れ方でいいですか?」と確認したりすることです。まあ、一般常識の範囲内ですね。
※3
クライアントさんの身体システムから「情報を受け取る」という表現はプラクティショナーが「受動的に聴く」という意味合いを表現しています。プラクティショナーは「自分から能動的に情報を探しに行く」のではなく、「身体の声が聞こえてくるまで黙々と待っている」のですね。これはかなりの訓練が必要です。私も苦労しましたし、今でも、もっともっと上の段階があるはずだと感じる部分です。
※4
トリートメントプランというのは、セッション中にクライアントさんの身体に起こる色んな事です。セッションの度に完全に違うことが起こるので、「ユニーク」だとか書いてあります。
※5
スペースを保持というのは、プラクティショナーが1次呼吸システムが働きやすい環境をキープしているといった意味合いです。説明が難しいので詳細は省略しますが、それを行うに適した「しっくり来る身体感覚や間合い」みたいなものがあるのです。
1次呼吸システムが働きやすいというのは、文字通り働いてくれる可能性が高いと言うだけで、この「スペース維持」することによって意図的に働かせようとしているわけではないです。
※6
探索や調査がどうのこうのというのは、クライアントさんの身体システムがクラニオセッションにより、一時的に普段の色々な「身体の雑音」がない状態に置かれたことで、一時的に自分本来の調整力を発揮できる環境に置かれている、というような意味です。その間に身体が普段やりづらいような色々な自己調整を行うわけです。この間もプラクティショナーは例によって見守ってるだけなんですが。
※7
すみませんがここはグダグダです。老子の台詞らしいんですが、訳以前の問題で、正直よう意味が分かりません。「世界をオープンマインドでただ見る」ことで世界のナマの姿が見える的なことなんでしょうかねえ。
とりあえず、ベッカーさんじゃなく老子が出てきたということは、我らが代表や先人の皆さんはクラニオ・バイオダイナミクスと老子の思想はどこか近い物があると考えてるって事なんでしょう。この調子では老子も読まねばならないようですな…。
今回はなかなか手強いですね…。
<注記・解説>---------------------------------------------
※全般
クラニオセッションはだいたいどのように進行するのか、セッション中プラクティショナーが何をしているかといった部分です。これを読むとかなり理解不能な領域に突入している気がしなくもないですが…。
プラクティショナーが主にやってることについて書くと「自分の身体状態を静かにして、クライアントさんの身体の声(1次呼吸によって表現される身体の色々な反応)を聴き、1次呼吸の働きが発揮されやすい環境をキープし続けている」というところです。プラクティショナーは自分から積極的に何かしない、ということが理解されればと。
※1
クライアントさんに意識を向けさせるというのは、「頸椎~番付近はどうなってるか」等と細かく観察させるという意味ではなくて、「今、身体がどんな感じがしますか」と聞いたりすることです。普段、自分の身体感覚に無自覚な方も多いですから、こういうやりとりで変化を意識してもらおうって事なんでしょう。
とはいえ、個人的な体験としては、感覚が鋭い人はこちらが言うまでもなく勝手に観察しているし、普段身体感覚を使わない人や、セッションで眠くなってしまった人は観察せよといっても微妙な反応しか返ってこない場合がしばしばなので、西洋人の皆さんには有効なのかもですが、場合によってはやらなくて良い気がしてます…。まあ、プラクティショナー個人毎に対応詳細の違いはあるにせよ、クライアントさんの意思は無視せずに進めていきますよ、ということでしょうね。
※2
触れ方については、くどい言い回しになってますが、要は「丁寧に触れる」ってことです。
「交渉」というのは、クライアントさんの身体に触れる前に「触れますよ」と声をかけたり、その際に「こんな触れ方でいいですか?」と確認したりすることです。まあ、一般常識の範囲内ですね。
※3
クライアントさんの身体システムから「情報を受け取る」という表現はプラクティショナーが「受動的に聴く」という意味合いを表現しています。プラクティショナーは「自分から能動的に情報を探しに行く」のではなく、「身体の声が聞こえてくるまで黙々と待っている」のですね。これはかなりの訓練が必要です。私も苦労しましたし、今でも、もっともっと上の段階があるはずだと感じる部分です。
※4
トリートメントプランというのは、セッション中にクライアントさんの身体に起こる色んな事です。セッションの度に完全に違うことが起こるので、「ユニーク」だとか書いてあります。
※5
スペースを保持というのは、プラクティショナーが1次呼吸システムが働きやすい環境をキープしているといった意味合いです。説明が難しいので詳細は省略しますが、それを行うに適した「しっくり来る身体感覚や間合い」みたいなものがあるのです。
1次呼吸システムが働きやすいというのは、文字通り働いてくれる可能性が高いと言うだけで、この「スペース維持」することによって意図的に働かせようとしているわけではないです。
※6
探索や調査がどうのこうのというのは、クライアントさんの身体システムがクラニオセッションにより、一時的に普段の色々な「身体の雑音」がない状態に置かれたことで、一時的に自分本来の調整力を発揮できる環境に置かれている、というような意味です。その間に身体が普段やりづらいような色々な自己調整を行うわけです。この間もプラクティショナーは例によって見守ってるだけなんですが。
※7
すみませんがここはグダグダです。老子の台詞らしいんですが、訳以前の問題で、正直よう意味が分かりません。「世界をオープンマインドでただ見る」ことで世界のナマの姿が見える的なことなんでしょうかねえ。
とりあえず、ベッカーさんじゃなく老子が出てきたということは、我らが代表や先人の皆さんはクラニオ・バイオダイナミクスと老子の思想はどこか近い物があると考えてるって事なんでしょう。この調子では老子も読まねばならないようですな…。
プロフィール
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HN:
朧 こと 今野
性別:
男性
自己紹介:
会社員生活の傍ら、手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。
「★クラニオバイオリンク集」ではここ以外のクラニオバイオ関連サイトを紹介しています。
私自身のクラニオセッション等の活動は現在休止中です。
私のプロフィール的なものはこちら
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