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クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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先日開催された2019年のICSBクラニオアドバンス講座に参加したのでその雑感などです。
私は昨年は途中から参加でしたが、今年は5日間フル参加できました。

■今回の内容・講義編
今回の講座タイトルは「BIODYNAMICS OF EMBRYO」で、胎生学がメインテーマでした。
ディスカッションなども含む講義パートでは、受精卵になってから発生4週間目まで(この段階では「少し人の形に近づいている」という程度ですが…)のヒトの胚子(エンブリオ)の成長の様子や、その成長を促進する働きについて主に学習しました。

かつて基礎トレーニングで学んだ胎生学の内容と被る部分もありましたが、私は基礎トレーニング以来、何年もほぼこの領域にまともに触れていなかったので、色々と忘却しており、皆で胚子の成長について話し合うパートでは、多少は事前予習しておくべきだったと冷や汗をかきました。

一方で、粘土を使って胚子の成長を再現するなどのユニークなワークもあり、私はそれを聞いた時は内心実施に非常に後ろ向きな心境でしたが、やり始めると童心に返り、楽しんで作業しました。できた粘土モデルの形は様々で参加者の方々の個性が現れていました。

今回扱った、発生4週間以内の胚子はようやく生き物としての形状をとり始めたくらいの状態で、筋肉はもちろん脳もほぼないため、意思もないはずですが、それでも何らかの生成の働きにより、丸まったりねじるような動きを繰り返しながら少しずつ成長していくのだからやはり不思議なものです(遺伝子はいうなれば設計図で、その形になるための「動きの源」が別にあるという考えが前提)。
この生成の働き・動きは誕生以降もずっと続いており、1次呼吸など、クラニオバイオダイナミクスのセッションで感知する様々なリズムや微細な働きもその表現とされていますが、今回は後述のセッション練習の中で、それらの働きの動きとしての様々な現れ方についても学びました。

個人的には、学んでいる中国武術の姿勢や動作と勾玉のような胚子の姿やその成長の動き、胎生学の知見と陰陽などの東洋思想にはどことなく似通ったものも感じ、興味を惹かれました。さすがに古の東洋の先人達が現代のように胎生学を理解していたとは思いませんが、生き物の動きや様々な自然現象から、胎生学とも相通じる、この世界に現象として現れる普遍的な要素を見出して様々な思想や技術体系を構築したのかもしれない、とは少し思いました。

■今回の内容・セッション編
一方、並行して毎日行われたセッション練習では前述の胎生学の知識を踏まえつつ、昨年度紹介された「PPE」と「ゾーン」の概念を活用した練習が行われました。これらは講師のバードレイナさんによると、近年、各国のオステオパスの間で研究されている手法とのことです。以前推測したように、やはり、私が基礎トレーニングを学んでいた時には存在していなかったか、ICSB周囲には伝わっていなかった手法のようです。

一次呼吸のリズムはあくまでセッション状況を把握するためのガイドであり、一次呼吸のリズムを殊更に参照しつつセッションを進めない、という方向性は昨年紹介された時と同様、個人的にあまり違和感がありませんでしたが、新しい概念を活用しつつ、どうやって安定してセッションを進めるか、については最初は若干苦戦しました。

しかし、セッションで組んだ方のご意見や他の参加者の体験談も踏まえて試行錯誤した結果、色々粗はあるかもしれませんが、3日目位からは概ね安定してセッションができるようになってきて、少し自信がついてきました(もっとも、「自分が人に対して行う」というワークではないので、「自信をもって余計なことをせず座れるようになった」という感じですが…)。

PPEも発生の源は多分1次呼吸と同じと思われるため、「1次呼吸システムと共にワークする」という方向性自体はかわらないはずですが、1次呼吸のリズムありきの進め方と比べると、何故かセッション内で起こることも少し違うようです。クライアントやその状態にもよりますが、ポーテンシー(熱感を伴う要素)の働きが明確に現れやすい気もします。

個人的理解ですが、セッションの進め方に関しては、PPEやゾーンといった新しい概念はあるものの、
 ・「自分自身の土台(プラクティショナーニュートラル)をしっかりさせ、クライアントとの間に
  適切なスペースを確保すること」
 ・「主にスペースに意識を向け、クライアントの身体システムをのぞき込まないこと(俯瞰の意識)」
 ・「セッション中に起きるクライアントの変化に応じて適切に対応すること」
 ・「情報は能動的に取りに行くのではなく、受動的に結果として受け取ること」
…といった基本的な部分は、これまでと共通という印象です。逆に、それらがある程度身についていること前提に行う必要がある、とも言えそうですが。

個人的体験から、新しいセッションの方向性でいまいちうまくいかない場合にありがちなのが、「スペースを意識しすぎたり何かを探そうとするあまり、プラクティショナー自身の安定を失うこと」という印象を持ちました。それゆえ、新しい方向性のワークを行うにあたって、プラクティショナーニュートラルの強固さの重要性はさらに増している!とも感じました。

■まとめ
そんなこんなで、終わってみれば今年もあっという間の5日間でした。胎生学の知識があるからといって、ワークの内容やす進め方が劇的に変わる…という程ではないかもしれませんが、改めて学んでみて、生命の神秘・不思議さを感じるとともにセッション中、色々な領域で起こることにより気付きやすくなるのは確かだと思いました。

新しいワークの進め方も昨年度は何となくわかるようなわからないような…という部分がありましたが、今年は壁にぶつかって対処を考えたことにより、ある程度手ごたえが得られたので、個人的に体得してきたコツと組み合わせつつ、意識的に使っていけそうな感じです。

そして、クラニオとは関係なく、数日間ちゃんと休むことの重要性も再認識しました。私は日常の仕事などの疲れも結構たまっていたのか、初日はすぐ眠くなるくらいの肉体的疲労のみならず、発言も周囲との交流も少々億劫な精神状態でしたが、この5日間でかなり回復した気がします。
クラニオを受け続けたのみならず、5日間大して夜更かしせず健康的な生活を送ったこともあると思いますが、どういう方法であれ自分をしっかりケアするのは大事と改めて思った次第であります。

前述の精神状態もあり、参加前はそれほどモチベーションは高くなかったのですが、やはり参加すれば色々な発見があるものです。来年も引き続き胎生学がテーマとのことなので、うまいこと日程が合えば参加検討したいところです。

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朧 こと 今野
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自己紹介:
会社員生活の傍ら、ICSBという団体の教程で手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。

「★クラニオバイオリンク集」ではここ以外のクラニオバイオ関連サイトを紹介しています。

クラニオセッションは現在、ブログ主と近しい方、ICSBのクラニオ学習者を中心に限定的に実施しています。
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