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クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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先月10月21日からの5日間、毎年恒例のICSBクラニオアドバンス講座に参加しました。
結構盛り沢山な内容だったので、今回もダイジェスト的に個人的に印象に残った部分を書いてみ
ます。

■今回のテーマ
今回のテーマは「足」でした。
「足」といっても、普通日本語で「足」と言った時に指すことが多い「股関節から下全部」のことではなく、英語の「foot」=「くるぶしから下の部分」が対象です(なお、以下でも「足」「足部」と書いた場合、この部位を指します)。ちなみに股関節からくるぶしまでは英語では「leg」ですね。膝から下を指す場合もあるようですが(以下の文では股関節から下全部を指す時は「脚部」と記載)。
脛あたり(以下では脛部と記載)も多少触れましたが、基本的には足裏や足の甲ばかり数日間触れつづけるというある意味マイナーな内容でした。


■足の構造と頭部との関わり
私は最近はセッションを身近な人以外にしておらず、足の問題について相談を受けたこともなかったので、足の構造を詳細に意識したことがありませんでした。そのため、今回の足部の精緻な構造と頭部との関わりの話は印象的でした。


たとえば、足の中央には「舟状骨」と「立方骨」という骨が隣り合って存在しますが、この骨同士が1次呼吸によってそれぞれ動くリズムは頭部のSBJ(蝶形骨と後頭骨の間の関節)周りのリズムとも連動しているという話がありました。足のセッションをした後に頭部に触れて状態を検証するという内容がありましたが、手で感じる限り、確かにそういった反応があるようです。


また、足裏には「足裏のアーチ(いわゆる「土踏まず」)」の構成にかかわる足底腱膜という膜組織があり、これは脚部からの血液循環のサポートなどにも役立っているそうですが、この膜の状態も頭内の膜組織「小脳テント」と関わりがあるとの説明がありました。これまでセッションで足に触れたことは数多くあっても、足裏に膜組織があると意識したことはなかったので、セッションで、この腱膜が1次呼吸によって動いているのを感じた時は新鮮な気分でした。
足裏はかなり酷使されているので、足の使い過ぎや使い方や状況によってはこの膜が炎症を起こすこともあるが、クラニオはそういった状態もサポートできる可能性があるとの説明も受けました。


主に体の構造より機能に働きかけを行うクラニオ・バイオダイナミクスでは基本的にどこに触れても全身に影響がありますが、こういった細かな部位のつながりを理解することで更に対応の幅が広がりそうだと思いました。


■身体構造のバランス
今回の講座での脚部構造の説明に関しては、
 脛部分の骨のうち、小指側にある腓骨は適応力、親指側にある脛骨は安定性に優れており、
 足部分の骨のうち、小指側の約半分は安定性、親指側の約半分は適応力に優れている
という話も印象に残りました。
安定性=頑丈、適応力=多彩な動きがしやすい、と言い換えても良いかと思います。


要するに脛と足では安定性に優れた部位と適応力に優れた部位が互い違いになっていて結果として脚部全体のバランスが取れている、という話です。これを東洋風に表現すると、身体各部にも「陰と陽」と区別できるような一見相反するような役割の器官や構造が各所に適切に存在していて、その結果として全体のバランスが取れているとも表現できるのかもしれないと思いました。
改めて身体は良くできていると感心したひと時でした。


◇参考
足の構造について判りやすい画像でもないかなと探していたら、クラニオとは関係ないサイトですが、以下に図や色々な説明が書いてあったので、一応紹介しておきます。骨の構造だけでなく土踏まずなどについても触れられています。
http://www.asinaka.jp/function.html



■足部・脚部のマッサージ

足がテーマの講座ということで、朝の軽い運動の時には足の構造に親しんだり、眠気覚ましも兼ねてか、脚部・足部のマッサージなどもしたので、いくつかやったことを書いておきます。
クラニオスキルとは関係ないので、誰でもできると思います。
この記事を見て実施しようと思う方がいるかはわかりませんが、やるならどれかお気に入りの方法なりやりやすい方法なりを自分の脚部の状態に応じて、痛気持ちよい程度に行うのが良いかと思います。


・自分の足の甲をもう片方の足裏の土踏まず部を使って上から下に(足首から指側に向けて)擦る。


・自分の足の甲をもう片方の足の指を使って(足首から指側に向け)に擦る。
 各指の1本1本の骨と骨の間を逆側の足指でこする感じになると思います。
 
・すねの腓骨と脛骨の間の部分(下腿骨間膜という膜がある)を両手親指で上から下まで揉む。
 他より痛みを感じる部分は集中的に揉んでみる。


・くるぶし直下の足首周り(下肢筋支帯という組織が足首を広くくるむように覆っている)を指で揉む。
 ここを揉むときは講座では相手をベッドに寝かせて行うやや複雑なマッサージをしましたが、
 とりあえず指で揉むだけでも心地よさは得られると思います。


ちなみに、クラニオではセッション展開によってはセッション終了後に日常の意識状態を取り戻すのに若干時間を要することがあるので、セッション後にクライアントさんが少しぼんやりしたりフラフラする感じがするようなら、自分で自分の足を上記のようにマッサージしてもらったり、ゆっくりセッションルーム内を歩いてもらってから帰ってもらった方が良いこともある、との説明もありました。


■意図と動作の学習

講座の最後に数名ずつのグループを作って5日間の講座の振り返りをしている時、印象深かったと話題になったのが、講座4日目に見た赤ちゃんの動きの映像です。最初はあまり思い通りに動けないでいる赤ちゃんが、手足や胴体の使い方を自然と学びながら、自在に寝返り動作ができるようになるまでのプロセスを数分にまとめた心温まる内容です。
これは、ボディワークのフェルデンクライスメソッドの関係者が作成したらしい動画で、同ワークと赤ちゃんが生後1年で動作を身に着けていく工程の共通点について字幕が入っているようです。なかなか良い動画だと思います。


そして、講座振り返り中、この動画の中で全員一致で印象深さを感じていたのが、まだ自分で寝返りがうまくできないでいる赤ちゃんが、遠くにあるおもちゃを取ろうとした結果、寝返りを自然に成功させる場面です。
私が学ぶ中国武術でも、動作の前に「意」があるとか、「視線」が動作を導くという教えがありますが、おもちゃに意識を向け、その存在を「サポート」として寝返りを成功させたこの赤ちゃんは、まさにそれを非常に自然な形で体現しているのでは、と感動しました。もっとも、我々自身もそうやって寝返りを打ったり、立ったり歩いたりを覚えてきたのでしょうから、誰しもが無意識にやって来たことなのでしょう。
大人が身体の使い方を探求するような稽古やらワークやらをやっていると、身体の使い方を調整してああしてこうして動く…という複雑な状況に陥る場合もあると思われますが、それはそれで価値があるとして、この映像では非常にナチュラルな「動きの学習」の姿を見た気がしました。

もちろん、赤ちゃんは万能であるとか「意」があればどんな動きもできると言いたい訳ではなく、例えば、赤ちゃんは最初は当然ながら身体が発達していないのでそもそも物理的に「歩く」という動作自体できないが、身体の成長やこういった様々な運動の繰り返しにより脚部や脚部を支える身体構造の発達が促され、それらの身体の準備が整った段階で今回のおもちゃのような「サポート」なり、目的意識なり、単純な好奇心なりをきっかけに少しずつ新たな動作ができるようになる…ということかと思います。

◇参考:上記の動画
検索したら発見。赤ちゃんがおもちゃをサポートに転がるのは2:05くらいからですが、
普通に最初から見た方が面白いと思います。
https://vimeo.com/13598879


■新スキル

昨年度に引き続き、今回もクラニオバイオダイナミクスの新スキルが紹介されました。
スキル詳細は一般公開に適さないので書きませんが、クラニオバイオダイナミクスの一般的なセッションと少し方向性が異なる、若干の意図を用いるものでした。もっとも、意図を用いるといっても使うのはわずかなタイミングかつ微細なので、一般の基準では使っていないことになる気もしますが、身体に完全お任せというわけでもないので、昨年の新紹介スキル(というかセッションの進め方)ともちょっと性質が違う感じです。当ブログでも多分前に紹介した基本スキル「Vスプレッド」の超発展型というところかもしれません。先生によるとこのスキルは、骨折直後には適さないが、ねん挫や足以外でも関節部の問題には適切なサポートができる可能性がある、とのことでした。

今回はあまり質問の時間がなかったので、このスキルが最近できたものなのか、かなり前からあるものなのかは聞けず、不明のままです。何となく、クラニアルオステオパシー由来のスキルかそのカスタマイズ版なんじゃないかという気もしますが、確証はありません。もっとも、クラニオバイオダイナミクスのセッションが普通にできて初めて使いこなせる内容であることや、やってみた結果、然るべき変化が短時間で起きている印象もあるので、「クラニオプラクティショナー向けのスキル」であることは確かです。


このブログでもかつて色々な記事に書いたりしたように、前は意図を用いるのは純粋なクラニオバイオダイナミクスじゃないのではないか、とか色々悩んだりしましたが、だんだんどうでも良くなりつつあったところ、今回のスキルの紹介を機に、ほぼ克服もとい開き直りに成功した気がします。
意図を用いないことを前提としつつも、クラニオバイオダイナミクスのプラクティショナーによる使用を前提としたスキルや、1次呼吸システムについて理解不十分だと感知できないような要素を扱うスキルは、多少の意図を用いたとしても「クラニオバイオダイナミクスのスキルの一種」ということで自分の中で整理が付いた感じです。要はスタンダードな方法以外にも手札をいくつか持っているだけの話で、使うか使わないかは個人の自由なのだろうと思います。なお、上記はあくまで私自身がICSBで習ってきたものに関して個人的に白黒つけただけで、公式見解なわけではないです。ましてや他のクラニオ系技法の区分けの考え方は人それぞれかと思います。


■他

そんなわけで今回も新スキルが紹介されたり、これまで意識したことがない足の細かな構造に触れたりしましたが、初めてのことでも何だかんだで当然のように普通にこなしていく参加者の方々の姿はさすがプラクティショナーだと思いました。
私も日常の疲れが出たのか、講座4日目くらいから風邪で熱っぽくなってきてしまい、最終日はかなりぼんやりしていたのですが、それでもセッションを行う段になるとスイッチでも入るのか、いつもの意識状態で普通にこなすことができたので、この1年あまりセッション回数をこなしていないなりに、プラクティショナーと名乗れる程度の状態はまあ維持できているかなと思いました。
ちなみにセッションと関係ないところでは、今回は新たな大阪の食事処の積極的開拓に着手しました。しっかり検索すると馴染みのエリアにもまだ結構未知の店があることが分かり、来年度以降も楽しみが少し増えました。



■次回スケジュール(関係者向け)

早くも来年のアドバンス日程も発表されました。
次回はぜひ多くのメンバーに参加してほしい内容、という先生の言葉もあったので、ここに載せるのが適切かわかりませんが、ICSBアドバンス講座には基礎コース卒業生しか参加できないため外部に知られても問題あるまいということで、関係者向け情報として一応載せておきます。

 ・来年度アドバンス講座の日にち:2016/10/26(水)~30(日)


今回のように「構造」は扱わず、純粋にバイオダイナミクスとしての内容を追求する予定とのことです。今回不参加でもう少し具体的なテーマを知りたい関係者の方はティーチャーの方や最寄りの今年の講座参加者に聞いてみてください。

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プロフィール
HN:
朧 こと 今野
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男性
自己紹介:
会社員生活の傍ら、ICSBという団体の教程で手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。

「★クラニオバイオリンク集」ではここ以外のクラニオバイオ関連サイトを紹介しています。

クラニオセッションは現在、ブログ主と近しい方、ICSBのクラニオ・バイオダイナミクス学習者を中心に限定的に実施しています。
対象条件ならびに詳細は「☆クラニオセッションご希望の方へ」をご覧ください。

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