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クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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年末だからというわけでもないですが、前回の記事で少し頭出しした、クラニオセッションの進め方方針についての簡単なまとめです。前にも似た記事を書いた気がしますが、当時理解不足だった点や、その後講座を受けている中で付け足された点があるので、進め方現行バージョンについて、自分の頭の整理のために書いてみます。

ちなみに最近思うに、ひとくちに「クラニオ」といっても、どうも私の想像以上にいろいろな派や考えがあるようで、もはや「バイオダイナミクス系クラニオの特徴はこうだ」等と私が統一見解を語ろうとすることは無意味なように思われるため、私がこのブログで書いていることは「ICSB派クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を私自身が理解している範囲かつ、説明可能(だと思っている)な内容に限られることは改めてお断りしておきます。


ICSB派クラニオセイクラル・バイオダイナミクス(以下、クラニオ)では、「セッションで起こることは受ける方の身体システム次第」ではあるものの、何となく触れて起こるに任せているわけではなく、クライアントさんの状態に応じたセッションの進め方の方針があります。個人的には以下3パターンに分けられると理解しています。もっとも、必ずしもクライアントさんがこの状態なら絶対こうする、とマニュアル的に対応しているわけでもないので、おおよその方針と考えてください。なお、判断条件の1つである「システムに活力があるか」どうかは触れた時の身体システムの様子で判断します。

■①クライアントさんの身体システムに活力があり、落ち着くこともできる場合
この場合はICSB基礎教程の時から習う通常のセッションの進め方になります。1次呼吸が表現できている身体システムなので、セッションのガイドとして1次呼吸の現れ(フルイドタイド(ミッドタイド)、ロングタイドほか)を参考にします。
まずクライアントさんの身体システムが落ち着いた後、身体全体が1次呼吸として表現するパターンを認識し、基本原理に沿ってセッションを進め、それが新しいバランスを取り戻す手助けをします。大概のクラニオセッションはこの方向性で進めることになると思います。

クラニオでは「症状の軽減」や「肉体の歪みの矯正」はセッションのテーマとして扱いませんが、通常、①パターンでは、セッション中に頭部や足や内臓(もちろん内臓そのものではなく、臓器の直上あたりの部位ですが)などの特定部位に触れ、「触れた部位を中心に全体のバランスを取り戻すのを助ける」方針の進め方になるので、結果的にそれらの部位を中心に、物理的肉体の状態に何らか変化が起こることが期待されるセッションになると思います。また、どこに触れているか分からないと困るので、解剖学の知識もある程度は必要です。もっとも、術者の側はあくまでクラニオの原理原則に従って進めるもので、殊更に意識的に「変化への期待」や「変化するための誘導」をするものではないですが。

なお、前述のように、1次呼吸はあくまでガイドで、調整に1次呼吸のインハレーション・エクスハレーションと呼ばれるリズムについていくわけではありません。適切なセッションの進め方をしていて、クライアントさんの身体システムの条件も整っていると、クラニオで「ポーテンシー」と呼んでいる体内の熱エネルギー的なものが自動的に発生・使用され、調整が行われます。

ちなみに①の進め方ができる方は本人の主訴がどうであれ、クラニオ的には「特に元気な方」なので、②(CV4やEV4)や③のやり方をすることもできます。


■②クライアントさんの身体システムには一定の活力があるが、落ち着きがたい場合
しばらく原理原則に従って触れてみたものの、クライアントさんの身体システムが落ち着くことが困難である場合は、①のように、触れた部位を中心とした身体の変化・調整を意図せず、さらに状況に合わせ、主に以下2つの方法を取ります。

1つは、身体システムは混沌としているが1次呼吸は感知できる場合で、主にCV4やEV4といわれる手法を活用します。EV4は身体のエネルギーが内にこもっているような状態、CV4は身体システムが過活性で混沌としている状態の時に主に使用するものとされています。CV4やEV4の一般的な方法も1次呼吸のインハレーション、エクスハレーションをガイドにするもので、クライアントさんが(ダイナミック)スティルネスと呼ばれる深い静寂の状態に入り、その中で深く休息することを期待するものです。
もっとも、無理に誘導するわけではないので、いつもスティルネスに入るとは限りません。なお、個人的には1次呼吸のリズムをガイドにしなくても、自分の意識や以下③の応用でスティルネスに入りやすい状況は作れる気はしています。

2つ目は、そもそも1次呼吸が全く表現されていない、またはCV4やEV4を行おうとしたがうまくいきそうにない場合は、(私はそれが必要な事例を見たことがないのですが)「クライアントさんのシステムが可能な限り落ち着くまで待つ」だけのセッションを数回行い、その後、身体システムが落ち着いて、1次呼吸の表現もわかりやすく感じられるようになったら①やCV4、EV4などの手段を用いる、という選択肢もあるようです。やってみないとわかりませんが、個人的にはこのケースでも以下③の方法である程度対応できるのでは、と思っています。


■③身体システムに活力がない、もしくは特に身体に負荷を与えるべきでない場合
難病の方や死を前にした方、それ以外の理由で身体システムに活力がない方に対しては、①のように物理的肉体に直接的に変化を及ぼしうる方法はもちろん、②のような比較的物理的肉体にかかわらない方法すら身体に負荷を与えてしまう可能性が高いため、1次呼吸のリズムに積極的にアクセスすることも行わず、身体のあらゆる反応を透過するよう静かに触れ続ける方針となります。
触れているクライアントさんを無視して術者が自分の内側に集中するわけでもなく、ヘルス(健全さ)を身体の反応以外のところに見出していくような進め方となります。

この場合は主に①で身体の変化・調整のエネルギーとして活用されていたポーテンシーを「蓄積」することが主に期待されるセッション方針となります。これも①②と同じく、結果的に③の方針でセッションを行うと、そのような働きを体が起こしやすいだけで、「蓄積を誘導」したり、「蓄積させるために」やっている、というわけではありません。2016年のアドバンス講座でこのやり方やポーテンシーについて解説が行われ、これまでも何となく似たようなことはやっていましたが、理解がより明確になりました。

なお、②③ではやるだけなら①ほどには解剖学の知識がなくても対応可能ですが、1次呼吸システムへの理解や強固なプラクティショナーニュートラルはより重要になるかと思います。


この他にも、フィールドへの意識の置き方を調整したり、別法で③に近い進め方などもできると思いますし、①や③の方法を行っても、条件が整えば(ダイナミック)スティルネスに入っていくこともあると思いますが、クライアントさんの状況に応じた(ICAB派クラニオの)大まかなセッション方針としては上記3つにまとめられると思っています。

しいてまとめると、上記の①⇒②⇒③になるにしたがって、物理的肉体~エネルギー寄りのセッションになるイメージでしょうか。もっとも、いずれも術者はクライアントさんに触れてじっとしているだけなので、外見から違いはおそらく判別不能です。また、エネルギーといっても、(私の定義するところの)エネルギーワークではないので、クライアントさんの身体の外にあるエネルギーを使用することはありません。

1つ注意すべき点としては、②や③の方針が示すように、必ずしも「身体に変化が起きればよいわけではない」ということです。クライアントさんの状態を無視して、身体の変化は全部良いことだ、という考えのもとでセッションを進めていると、①のように矯正の意図を用いない、非浸食的な方法であっても、③のような状態の方を余計疲弊させたり、②のような状態の方の身体システムを余計混沌とさせて苦しい思いをさせてしまう可能性もあるということです。いくらクラニオセッションでの相手への接し方が自由といっても、ある程度のセッション大方針は必要と思うところです。

もっとも、前述のように、3つの方針といっても、こうきたらこう、とそこまで固定的に対応しているわけではないし、そもそも、ある程度経験がある方なら、例えば②の状況の方を前にしたら、上記のような分類を知らなくても、①のような対応をしたらあまり良くなさそうだと直感的にわかると思うので、クラニオの学習がある程度進んでいる方には特に必要ない区分という気もしますが。


2016年は私自身はあまり熱心にクラニオを行わない1年でしたが、亀のような歩みでも、上記のごとく、多少は理解が深まったり、ともかくどこかしらに向かって進んではいるようです。来年も亀の歩みながら前進していきたいところです。それではよいお年を。

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朧 こと 今野
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会社員生活の傍ら、ICSBという団体の教程で手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。

「★クラニオバイオリンク集」ではここ以外のクラニオバイオ関連サイトを紹介しています。

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