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クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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◆病院でのセッション
GW前のことですが、入院中の友人(今は元気になって本拠地に帰っていきました)にクラニオをやったことがありました。なかなか好評だったこともあり、この体験で、病院医療とクラニオは連携できる余地があるかもしれない、という少しばかりの自信を得ました。

以前も書いたと思いますが、基本的に病院などで用いられる西洋医療(以下、病院医療)と、クラニオ(バイオダイナミクス)のようなゆるい感じのボディワークやセラピーの類は、方法論だけでなく、基本となる世界観も、セッションの目的自体も異なるものであり、両者を同じ視線や基準で見ようとする限りは、理解が難しい物と思います。逆に、全く別の技法体系だからこそ、補い合える余地があるのではないか、というのが今回感じた個人的な思いです。漢方と西洋薬が共存できているようなもので。

◆症状を消すのではなく
病院でクラニオセッションをした時、友人はある臓器の摘出手術を受けたあとでした。つまり、この場でクラニオは「症状を止める」「病をなくす」ために行われたわけではありません。それはもう病院がやってくれているので、こちらの出番はありませんし、クラニオは普段もそういう「症状への直接的な対処」はしません。
では、病院でクラニオは友人の何の役に立ったのか、というと、それは「手術という体験で大きく変化した身体に新たなバランスと活力を取り戻す手助けをすること」といえるかと思います。若干文学的な表現だと「手術で少し混乱している自分の新たな身体を受け入れ、ともに歩んでいく準備を助けること」とも言い換えられるかも知れません。要は「手術後のアフターケア」です。もっとも、やる時は、アフターケアのためだとか、あまり難しいことは考えていませんが。

手術は手っ取り早く効率的に身体の問題を解決できますが、身体の各部はお互い何がしかの影響を与え合っているため、手術でひとつの臓器がなくなっただけでも、実際はその影響は全身に及ぶ可能性があります。人によっては症状が消えて退院できても、別の不安を感じたり、新たな身体に馴染むのにかなりの時間がかかる可能性もあるかもしれません(もちろん、術後に何の問題もない場合が大半だとは思います)。クラニオやゆるいボディワークはそこにうまくサポートを入れられるのでは、と思うわけです。


病院医療がすばやく症状をとり除いたり、とりあえず痛みをなくしたりすることを得意とするならば、クラニオはその人の身体に無理のない限りにおいてバランスや落ち着きを取り戻す手助けができる可能性があると思います。強い刺激も与えなければ、何かの症状を消そうとしているわけでもないので(医療行為と別のことをしているので)、ほとんどの人(「全ての人」ではないです)に対してもできる点もメリットです。

クラニオが重視するのは常に身体全体に影響を及ぼしている「1次呼吸」という身体の深層の微細な動きであり、その働きは身体がどんな状況でも消えることはない(とされている)からです。痛みがあっても、病気であっても、死の床にあっても、人にはそういった側面とはまた別の(1次呼吸という)「健全さ」を持っている、ということです。
これまでの記事でも書いているように、「からだがバランスを取る」というのは比喩ではなく、(触れている感触から推測する限り)実際に骨や筋肉、体液の流れ方など、病気の有無や状況に関わらず、身体はセッションを経て何がしかの変化をすることが大半です。

◆病院医療にしかできないこと
一方、クラニオ(他のボディワークもそうだと思いますが)は大事故にあった人や発作を起こして倒れた人への対応など、緊急性が必要な状況には向いていません。病院医療とクラニオは使うのに適した場面が違うのだから当然です。
クラニオは、ある程度状態が落ち着いた人にしかできない技術でもあるわけで、「医療を代替」なんてことはそもそもできないわけです。クラニオセッションの結果、体調が良くなったりするのは、セッションを通じてバランスや活力を取り戻した身体が、自分で自分を整えた「結果」ということで、やっていること自体が違うわけです。

そもそも、普通に考えて、クラニオの技法だけでは、手術前の友人の負担をある程度軽減はできたかもしれませんが、それだけで症状に対応することは難しかっただろうと思います。絶対不可能かは分かりませんが、少なくとも、最善の手段を真面目に考えるならば、病院医療に頼るのが自然、という状況だったと思います。
大事故にあって重症を負った人を高確率で助けられるのも、病院の外科手術だけでしょう。ボディワークや鍛え抜かれた身体の回復力だけではなんともならない状況が時にあるものです。

◆協力できる余地はありそうな気も
そんなわけで、手術後のサポート、ホスピスなどの終末ケアといった、強い刺激が与えがたい状況などでは、クラニオは病院医療に協力できる部分があるのではないかとも思いました。逆に、クラニオセッションに重症そうな人が来てしまった場合、関わりのある病院に相談したり(こちらは診断ができないので)、優先的に紹介するといった選択肢もありそうです。
今回のことは友人の依頼によるもので、病院と相談してやったわけでもなく、病院関係の方がこういった「科学的といいがたい」部分もあるボディワークに日本でどの程度理解を頂ける物かも分かりませんが(また、誰が依頼するのかや、病院内でボディワーク関係者をどう扱うのかなどの法律や事務手続き上の問題もありそうですが…)、もしいつの日か理解がある方と縁ができることがあれば、うまく協力しあえればいいなと思っています。

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朧 こと 今野
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自己紹介:
会社員生活の傍ら、ICSBという団体の教程で手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。

「★クラニオバイオリンク集」ではここ以外のクラニオバイオ関連サイトを紹介しています。

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