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クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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先の記事で密かに紹介したミニ講座「クラニオのニュートラルに学ぶⅢ」が終了しました。
今回はまとめや所感などをアバウトに書いてみます。


前も書いた気がしますが、講座の題名が「ニュートラルを学ぶ」でなく「ニュートラルに学ぶ」とあるように、講座の主な目的は「プラクティショナーニュートラル」を身に着けてもらうことというより「自分の身体感覚や静けさの体感と親しんでもらうこと」でした。
今回の内容は実は普遍性の高い重要な秘訣を伝えているとか、これをやると健康にすごく良い…ということもなく、単にそういった感覚に親しんでもらうことが主目的です。その目的も「強いて言えばそういう表現になる」という程度でとりあえずクラニオ的なネタを色々身体を使ってやってみよう、というノリで実施しました。

そんな本講座では「プラクティショナーニュートラル」になるこつであるところの「プラクティショナーファルクラム(これまでこの言葉は意外と使っていませんでしたが、説明する際には結構便利だなと今更ながら感じました)」のうち、私がクラニオ基礎教程最初期に学んだスタンダードなものを紹介したり、私が日常やっている稽古の準備運動的な内容を抽出したものや、私が過去参加した講座から一部拝借した身体感覚系の内容を、「自分の身体感覚や静けさの体感に親しんでもらうネタ・素材」として紹介しました。このミニ講座はこれまで3回実施させてもらいましたが、使った素材が回により少し異なるだけで、講座の方針は(私の中でどの程度明確化されているかは回により違いましたが)毎回ほぼ同じつもりです。


もちろん、講座でなにがしか落ち着きやすいこつレベルのことが身につくに越したことはないのですが、プラクティショナーニュートラル自体はハウツーものではないので、3時間で身に付く内容はごく限られるのも確かです。
私自身、クラニオ基礎教程の初期にプラクティショナーニュートラルについて概要と重要性について学びましたが、その後、教程が進むにつれ、プラクティショナーファルクラムとして活用できそうな幾つかの要素を学んだり、プラクティショナーニュートラルの重要性について色々な形でしばしば聞いたりしたものの、実はプラクティショナーニュートラルそのものを体系だって細かく教えられたことはありません。
どんな技能でもそうだと思いますが、プラクティショナーニュートラルもまた時間をかけて向き合うからこそ深まる部分が多く、私と同じ教程の仲間も、たくさんのセッションを行う中でそれぞれの試行錯誤を経て、安定したニュートラルを身に着けてきたのだと思います。そのため、たぶん同期でも個人ごとにプラクティショナーニュートラルを実施するためのコツ(プラクティショナーファルクラム)はかなり異なると思います。

また、プラクティショナーニュートラルは、本来は様々な変動要素があるクラニオセッションで実際に使ってこそ意味があるものとも思うので、話だけ聞いて何となく納得しても仕方ないといえば仕方ない部分はあります。かといって、ここぞという「使いどころ」「深められる場面」がクラニオセッション以外にあるかというとこれまた結構微妙だし、そもそもバイオダイナミクス系のクラニオを習っている方なら、私がプラクティショナーニュートラルについて説明したような内容は普通に知っていると思うので(少なくとも市販のフランクリン・シルズ氏のクラニオ本にはほぼ同内容のことが書いてあります)、自分で選んでおいてなんですが、講座テーマとしては中々悩ましいと思う部分もあります。
まあ、「何か役に立つか」という視点から見た場合、今回紹介したような素材の一部をちょっと記憶していたり、何となく体の方が覚えていて、日常で何かあった時に多少心を落ち着ける役に立てば上々というところでしょう。あるいは、クラニオについて良く知らない方や心身に関する何らかのワークを学び始めたかたが、こういった感覚に触れたことを期に、クラニオやいろいろなワーク等の世界により興味を持っていただくきっかけになれば、というところでしょうか。


ちなみに、講座の目的は身体感覚と親しむこと、などと書いていますが、そんなに難しいことをしたわけではありません。ごくスタンダードなプラクティショナーニュートラル体験の他には、一般的なプラクティショナーファルクラムを利用して立って落ち着いてみるとどんな感じだろう、とか、その状態を保って歩いてみたらどんな感じだろう、といった私にとってもやや実験的な取り組みをしてみました。
この取り組みの内容は、講座前に自分の稽古経験や実施難易度などを踏まえつつ色々考えたのですが、やってみたら中国武術の一般的な立ち方の要点をきわめて緩くしたような内容になりました…。中国武術の立ち方そのものが教えられれば良いんでしょうが、現在の私には教えられるだけの理解がないですし、肉体的にもハードになるので、これはこれでまた悩ましさがあります。まあ、これに関しても、やってみて害があるわけでもなければ、凄い変化があるわけでもないと思いますし、何かを習う前段階、もしくは日常で身体感覚と親しむにあたっての遊びのような素材と捉えて頂ければというところです。

なお、私が考えるところの「感覚に親しむ」というのは姿勢に多少気を付けるとか、食事を味わうとか、鳥の声を聴くとか、なんとなく周囲に気を配るとか、あくまで、五感をおろそかにしないレベルで身体を意識しながら暮らす、といった程度の内容です。そもそも、感覚が無暗と鋭くなると、日常では逆にしんどい場面が増えてしまうと思いますし、個人的にもなにか凄い精神的境地に到達しようとしたり、すごく鋭敏な感覚や特殊能力みたいなものを身に着けることも目的としていないので、ごく無難で安全な方針で行きたいところです。

当たり前ですが、身体は色々な感覚を通じて常にいろいろな情報を受け取っており、ポジティブな情報のみならず、五感を通じて様々な形で警戒すべき情報なども伝えてくれていると思うので、それを日常受け取りながら無視し続けるのもちょっと悲しい話ですし、何らか身体に関するワーク等を学ぶにあたっても、自分の姿勢や動きの変化を実感できたり、自分の意識や動作の使い方の癖を知ったり、学んだ内容のうち理解不十分な部分を自分のからだを通じて発見・解消しながら学ぶ方が興味を持って学べると思うので、自分の身体に意識を多少でも(過剰に意識を向けるのも良くないので、ほどほどに)向ける習慣はあるに越したことはないと思っています。


まあ、身体や感覚(五感)と親しむ体験をしてもらうならば、素材は静けさ重視でなくても良いのでしょうが、運動系・活性化系のアクティブな素材は世にあふれていると思うので、今回のような、クラニオ的な地味で静けさ重視素材に触れてみるのも時にはありなんじゃないかと思いました。
とりあえず、かなり地味な内容でしたが、内容を楽しんで頂けた方もおられたようで幸いでした。

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会社員生活の傍ら、手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。

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私自身のクラニオセッション等の活動は現在休止中です。

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