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クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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めんどい事は当分書かない等といっておきながら、唐突に「トラウマ化」について書いてみます。読みたい方は自分に当てはまる!とか、あまりびびらないで読んで下さい。特別なことをしなくても、多分なんとかできてます。すくなくとも、薬などでどうこうする状態ではないです。

◆トラウマ化とは
クラニオでいう「トラウマ化」は、「○○が苦手」であるとか、「過去の出来事に付随した嫌な体験」という意味では使いません。色々な心身のストレスを受けた結果、自律神経系が過剰に活性化しやすくなり、自律神経が「ニュートラルな(ふつうの)状態」に戻りにくくなっている状態のことを呼びます。病気ではありません。あくまで「そういう身体状態」です。ちなみにこの「トラウマ化」の考えは、「ソマティック・エクスペリエンス」という心理学関連のワークの考えをほぼそのまま踏襲したものです。心理系のワークなので、クラニオとアプローチは違いますが、「トラウマはあくまで身体の状態」「解決に過去を振り返る必要なし」と喝破した画期的なワークです。

ちなみに、自律神経系とは、交感神経と副交感神経から成る神経系です。簡単に言えば、活動と鎮静のバランスを司る神経ですね。活動を司るのが交感神経、鎮静を司るのが副交感神経です。行動が必要な時は交感神経が活性化し、休息などが必要な場合は副交感神経が活性化する、という感じで、生きていくにはどちらの機能も必要です。両方がバランスよく働いているのが、ひとつの理想的な状態といえるでしょう。それらが過剰に活性化することも、別に悪いわけではありません。実際、激怒したり、尋常でなく落ち込んでしばらく無気力だったり、といった状態は誰しも経験はあるかと思います。でも、人間の身体は自動的に自分の状態を調整し、環境に適応するための働きを持っているので、大抵は、これらの過剰に活性化した自律神経系もある程度時間が経てば元に戻ります。

ただ、事故などの非常に強力なストレス要因に出会ったり、長期にわたるストレス状態に置かれると、交感神経や副交感神経のスイッチが入ったままになってしまい、興奮すべきでないところでも興奮していたり、といったことが起きます。例えば、交感神経の過活性が常態化すると、常に周囲が全部敵だと思えるとか、眠いはずなのに眠れないなどが起こり、副交感神経が過活性になる場合は、いつまでも無気力状態だったりします。目の前の出来事が大変厳しい場合、自律神経系の過活性は、その場を凌ぐのに必要な選択肢の一つですが、その危機が去り、過活性が必要なくなってもそのままだと、いろいろ生活に不都合なので困るということです。それが「トラウマ化」の状態です。
人の身体は自分で調整ができるけれども、その調整機能には限界もあるので、その調整の方向がたまにオーバーだったり、現状に適切でない方向に向かったまま止まっていることもあるということですね。アレルギーの説明などでしばしば聞く「免疫系がオーバーに働いている」の、自律神経版みたいに考えるとよいかもしれません。

◆対応できるトラウマ化
これらの「トラウマ化」という状態はただの概念や精神論ではなく、肉体(おそらく人体周囲に展開するエネルギーフィールドも含む)の状態と連動しており、「トラウマ化」した身体状態は、自律神経系が存在する脳幹の緊張や、身体各所の微妙な緊張、身体内のエネルギーの不均衡などの形で表現されていることが多いようです。「トラウマ化」という名前はごついですが、前述の通り、結局は肩こりなどと同じ「ある身体の状態」なのだから、いちいち複雑な手段を用いなくても、適切な身体への働きかけでなんとかなる可能性は高いと思います。実際、たいていの人の身体調整・適応機能は、一時ずれていても、色々な出来事を通じて自機能の状態を再認識し、自分に負荷がかからないよう、無意識のうちにある程度対応できているのだと思います。

クラニオは、それらのトラウマ化状態に対応しうる技法のひとつとされていますので、トラウマ化状態の負荷軽減や早期解決の助けになることもあると思います。まあ、しんどくなくても、何だかんだいって、自律神経系の状態は自分ではなかなか判断しようもなく、結構お疲れだったりするようなので、楽にはなるかも知れません。クラニオの場合は、セッションを通じて、受け手の方の身体に、今よりもニュートラルな・楽な状態を「探してもらう(受ける人自体はだいたい寝てますが、身体のほうがやってくれるということです)」ことを通じ、自ら「自律神経がニュートラル・ふつう」な状態を取り戻す手助けをすることになります。調整する働きを持っているのは身体自体であり、トラウマ化と言っても、その調整の方向性が一時的に少々ずれただけなので、クラニオはあくまでそれのサポートに徹するのみで大丈夫、ということですね。
ちなみに、うつ状態くらいなら、トラウマ化の範疇かも知れませんが、トラウマ化と精神疾患はイコールと断言できません。ゆえに、多重人格など、複雑な精神疾患のケースはクラニオではサポートくらいはできても、完全な対応は難しいと思われます。いずれにせよ、トラウマ化は「病気以前の状態」というところだと思うので、大変な精神疾患に対しては、クラニオ等よりも心療の専門家の方のところに向かうのが適切であるとお断りしておきます。

◆対トラウマ化
なお、いうまでもないですが、強いストレスや継続的なストレスを受けても、誰しもがトラウマ化するわけではありません。トラウマ化しないで冷静に対応できるどころか、苦難を自分の糧にしてしまうような人もたくさんいます。何ヶ月か前に話題になった、チリの落盤事故でも、同じ出来事に遭っているのに、かなりダメージを受けた人から、他の人をケアできる程余裕がある人まで様々だったことからも分かると思います。クラニオ云々を超えて、ストレスを上手に乗り越えられる人にはどんな違いがあるのかについて明確化、普遍化できれば色々益するところは多そうに思います。とりあえず、以下の2点は(当たり前なんですが)「ストレス対応術もといトラウマ化しづらさ」と関係が深そうです。

ひとつは、その人には「既存の出来事によるトラウマ化の影響がほとんどない」ので、落ち着いて行動できるという点。トラウマ化していると、刺激に過敏に反応しやすくなりますが、逆だと、その人本来の普通の対応がしやすいので、少々困難な状況でも乗り越えるための力を発揮しやすいでしょう。この実現には、クラニオや他の適切なワークを受けても助けになるかも知れないし、その人なりの日常の習慣や行動パターンなどが役に立っていることも多いかも知れません。いうなれば、対ストレスの「土台」の部分ですかね。

もうひとつは、自律神経系が容易に過活性しないような身体技法やこつを身体で体得している、という点。これは、メカニズムについては不明ですが、様々な人生経験を乗り越える中で、ストレスをうまく受け流すコツを覚えていたり、武術やヨガなどを学ぶ中で、自分の状態をニュートラル・冷静に保つ習慣を身につけている、といったことが関連しているものと思います。特に武術の対人稽古は「攻撃という形で自分に与えられたストレスを、自分への被害を最小限にしたまま、如何に冷静かつ適切に処理するか」という性質が強いと思うので、日常のストレスにも応用できる部分は大きいと思います。前述のように、トラウマ化といっても「身体の特殊な緊張状態」みたいなものなので、身体技法への取り組み方によっては、いかようにも対応のしようはあるのでは、とは思われます。こちらは対ストレスの「技術」に当たる部分でしょう。


…というわけで、トラウマ化について色々語ってみました。まあ、ひとくちにトラウマ化といっても、程度の差もあるだろうし、案外身近なものであると同時に、絶望するほど大袈裟な状態でもないといえるとは思います。思うに、身近に興奮しやすい人や、気力が著しくなさそうな人などがいるとして、彼らも本当はそういう性格ではないのに、「なんか酷い目にあって一時的にトラウマ化している」だけかもしれないですね。まあ、結構付き合いもしんどいでしょうから、仏のように親切にするのは難しいかも知れないですが、なにかその人に問題があっても、正面から非難したり激突したりするのを避けたり、仕事の割り振りなどでも大きすぎる刺激に圧倒されないよう工夫してあげれば、時間が経つにつれ落ち着いてくるかも知れません。周囲もトラウマ化についての理解やサポートへの協力も必要かも知れませんね。私自身はこの程度しか分かっていないですが、このトラウマ化への理解やストレス対応方法によって、結構色々なことが楽になると思うので、今後も理解を深めていきたいと思っています。

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朧 こと 今野
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自己紹介:
会社員生活の傍ら、ICSBという団体の教程で手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。

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