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クラニオセイクラル・バイオダイナミクスや身体に関する色々を気まぐれにつづります。
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なぜか「邪気をもらって云々」といった表現をなんべんか見かけて気になり、私なりの見解を書こうと思いつつ2,3ヶ月過ぎたのを思い出したので、身体つながりの話題としてここに書いてみます。なじみのない方には「邪気をもらう」自体が何のことやらという感じだと思いますが、これは「ボディワークのセッションなど、術者が相手にじっくり触れるような行動をした後、セッションをした人自身が気分が悪くなってしまう状態」のことです。
 受けた側が気持ち良いのに、やった側が気持ち悪いというのは、色々と残念な状態と言えますが、それを相手の「邪気」の影響である、とする考えがあるようで、「邪気をもらう」という表現になっているようです。私は邪気という物が分からないので、とりあえず、ここでは邪気の存在そのものは脇に置いて、「相手にセッションをした後、術者自身が気持ち悪くなる」という状態と対応例について考えてみたいと思います。私はこれは、「相手の身体の不調な部分もしくは場に強く同調しすぎて、自分の身体が痛くなったり気持ち悪くなった状態」なのでは、と思っています。

◆同調に関する個人的見解
 同調というのは、個人的には相手の身体状態、もしくはある場のエネルギー波長を我が身にて共有している状態だと考えています。「相手からこちらがなにかもらう」という因果関係やタイムラグはなく、相手と同時に体感されるもののように思います。同調というのは特殊能力ではなく、人間誰にでも備わっている相互交流のための身体感覚の一つだと私は思っています。
 極論すると、この同調機能があるからこそ、怒っている身体状態の人の側に行くと、自分もいらいらしてきたり、喜んでいる身体状態の人の傍にいくと、自分も楽しくなってくる、といった事が起こりうるのではないかと思っています。ただ、余程相手にダイレクトに関わらない限り、同調といっても「傍にいる相手の身体状態に影響を少し受ける」程度で、「相手の身体そのもの」を体感するようなことにはならないと思います。

◆同調率アップ要因
 ところが、マッサージやボディワークなどを通じて、他社の身体と若干深いふれあいがあると、通常はそれほど高くない「同調率」が通常より深くなり、相手の身体状態に影響を受けやすくなるように思います。そして、誰だろうと少々不調な部分はあるので、深く同調したまま触れている相手の不調な側面(同調により感覚が共有されてるので、それは「触れた時に自分の身体の中で自分が不調と感じた部分」となります)を思いっきり意識してしまうと、自分の身体がとても痛くなったり気持ち悪くなるかも知れません。もっとも、ある程度深く同調したら何の影響も受けないことはないはずなので、少しは痛くなるかも知れませんが、それはそういうものだと思って気にしなければ、あまり影響はなく、やがて薄れていきます。これは、自分自身が同調によって感じた痛みに目を向けなくなったので、それに同調している相手の身体も不調以外に目を向けることができた、とも言えるかも知れません。

 相手に触れたあと気持ち悪くなりやすいのは、「自分がわざわざ自分や相手や場の不調・不快な部分を見ているから、自分自身の不調・不快が増幅される」ためではないか、とも言えます。私も昔から「同調」の影響は感じやすいタイプですが、セッションが終わった時に自分に不快感があったり、ダメージを受けていることは最近はまずありません。先日も医学的に見れば重病、といえる方にクラニオを行いましたが、セッション後も特に問題はありませんでした。もちろん、私でも、懸命に自分自身が気持ち悪いと感じる部位をずっと意識していたら気持ち悪くなると思います。意識の持ちようという所です。

 あとは、あまりにも自分の身体が「しっかりしてない状態」だと、更に同調の影響をダイレクトに受けやすいと思っています。「地に足が付いていない状態」「グラウンディングできいない状態」といった表現もできます。足腰にある程度重心が落ちていない、弱々しい姿勢だと相手の影響を受けやすい、というのは経験則なので、明確な理屈がある訳ではありませんが、まあ、なよなよした姿勢(外圧をどこ吹く風と受け流すような柔らかく強靭な姿勢という物もあると思うので、その質にもよりますが)は自分の心身の安定感をもたらしやすい状態ではないとは思います。

◆結局どうすればいいのか
 つまり、「相手に触れてセッションをすると気持ち悪くなりやすい」状況への対応例としては、重心が下半身に落ちたしっかりした姿勢を取るなり、自分の足を意識したり呼吸でもするなりして自分の肉体を感じ「地に足を付け」「グラウンディング」した上で、更に自分の中の痛い部分や気持ち悪い部分に目を向けずになんとなく身体全体を眺めるようにしておけば、同調によってダメージをダイレクトに受けることは少ないと思います。また、一時的にどこか痛くなったりしても、落ち着いてやりすごしやすくなります。そんなことは無理だと思えるほど、どうしようもなくしんどいならば、逆に自分の身体の気持ちよい部分、もしくは自分の身体全体に意識を向けるといった手段もあります。

 まあ、理屈の上では、こういったことに熟練すれば、どんなに怒り狂っている人間を前にしても、自分の中の安定した部分につながって、怒りの影響をどこ吹く風と受け流すなどもできるはずではありますが、その実践がなかなか難しいことはご想像の通りです。まあ、この心得があればダメージは多少は減るかもしれません。個人的にも、何も身体について知らない時よりは、こういった意識の使い方を多少身に付けたことで生きやすくはなったかなと思っています。

◆適当な結論ですが
 そんなわけで、あらゆる状況に対応できる程ではないと思いますが、「セッションをすると気持ち悪くなってしまう」問題の多くは、自分や相手の身体のどこに意識を向けているかと、自分の身体の地に足が付いている度合いの問題と思うので、まずは自分の身体の安定や意識の置き所を変えてみた方がよいと思います。相手に触れることで生じる痛みや気持ち悪さを、「自分の身体の受け取り方の問題」とすれば、ある程度は自分で何とかできると思います。何にせよ、無闇に周囲の影響に振り回されないために、「自分の身体状態をしっかり把握する」「身体に無闇に負担のかからない、きちんとした姿勢を取る」というのは、身体のワークを専門にやらない人にとっても重要かもしれません。

追記:これはあくまで、相手との同調が原因でしんどい時の対応ですが、単純に自分の調子が宜しくない時の緊急対応としても一応は使用可能です。なお、相手との同調の影響以前に、自分自身が不調だからセッションがしんどい、という事ももちろんあると思いますので、その場合は無理にセッションをせず、休むなりしましょう…。

2013/10 言い回し修正

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会社員生活の傍ら、ICSBという団体の教程で手技セラピー「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」を学んでいます。

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